現場探訪 第2回:クラウド活用による多店舗事業オペレーション変革の秘密|コンサルタントの眼
9月はよく雨が降りましたが、皆さまいかがお過ごしですか?前回の「某金融機関様のプロジェクト紹介」に続き、今回はつい先日実施したセミナーの様子をお伝えします。9月18日、アシスト社様と小売・流通業のお客さまに特化したセミナーを行いました。「クラウド活用による多店舗事業オペレーション変革の秘密」というタイトルで私もお話をさせていただきました。お越しいただいたお客さまは、小売業、サービス業、飲食業、ファッション等いずれも多店舗事業の方々を中心に、コンサルティング会社の方もご参加いただきました。セミナーの開催報告も兼ねて解説します。
人手不足に悩んでいませんか
人手不足、皆さまもお悩みだと思います。しかも今後働き手は減る一方と言われていますね。そうなると、やるべきことを絞らなければならず、無駄なことをしている余裕はありません。そもそも100やりたいと思っても70~50しかできない。必然取りこぼしが出てきてしまいます。この問題を考えるヒント・手がかりとしてご紹介させていただいたキーワードが、「クオリティ・オペレーション」と「クラウド」です。クラウドは「Shopらん®」のことですが、クオリティ・オペレーションはひょっとしたら聞き慣れない言葉かもしれません。 そもそも働き手不足の問題とどんな関係があるのでしょうか。
クオリティ・オペレーションとは
基本の習慣、行動です。店舗事業に限ったことではありません。みなさまの職場ではいかがですか?フレックスだからといって、いつも10時過ぎに出社してくる社員はいませんか?当日の欠勤連絡、若い人に多くありませんか?健康管理も、病院に行く前に、薬に頼る前に、バランスのとれた栄養摂取と衛生管理そして睡眠時間の確保が基本です。この日本でまさかと思われるかもしれませんが、こういった心掛けはいつまでも必要なようです。週40時間のうち2時間をムダにしただけで5%のロスです。半年に3日休めば2.5%のロスです。これがもし売上高に直結する行動であれば売上高のロスです。
- 5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)
- 健康管理、遅刻をしない
- メモを取る
- ムダを省く、段取りを考える
- 開店業務、閉店業務
- 検品棚出、商品配置
- 顧客対応、商品説明
- 売値変更、商品入換
- 棚割計画、商品発注…
店舗拡大のボトルネック
多店舗事業に携わっている方に聞いたお話ですが、一等地のお店だからといって商品が勝手に売れる訳ではないそうです。一等地であれば一等地にふさわしい店構えと身なり・雰囲気、ディスプレー、体裁、そして商品があり、ご来店いただいたお客さまへのご説明、言葉遣い、包装、サービスも一流であることが必要で、そこまで至ってようやくスタートラインに立てるとのことです。また同じブランドでも同じ店舗は存在しないともいいます。お店毎に自分たち流の工夫が必要、考える必要があるということです。かといって本部がすべてのお店をケアできるわけではありません。
多店舗事業の成功は店舗数で評価されることが多いのですが、それはあくまで成果であり、本部の手間がかからない=店舗で自律的に業務が成立していること。これがより本質的な評価です。基本行動が手際よくできなければ考える時間がそもそも作れません。クオリティ・オペレーションができていない組織では本部からの施策は店舗で有効に実施されずすべて企画倒れ、いつまでたっても成長しません。これが30店舗の壁、100店舗の壁と言われるものです。
そのクオリティ・オペレーションを支援する仕組みが「Shopらん」です。3年間で売上高11%の成長を実現した企業様もいらっしゃいます。デモや動画などで、あらましをご紹介させていただきました。終わった後はデモブースが賑わいを見せておりました。最後に、お客さまの声を紹介させていただきます。
- 他社の事例をもっと深く聞いてみたくなった
- 「Shopらん」を実際に自分の店舗で使ってみたい
- 身近な話が多く、大変勉強になりました
セミナーでは、ほんのさわりのご紹介しかできておりませんのでご質問・ご相談には個別に対応させていただきます。ご来場いただきました皆さまありがとうございました。次回コラムもどうぞお楽しみに!