ドリーム・アーツ25周年記念企画
※本記事は、noteに連載している「ドリーム・アーツ Designers」からの転載となります。
12月2日、ドリーム・アーツは設立から25周年を迎えました。
25周年の記念として、特設ウェブサイトも公開されています!
まだ見ていないという方は、こちらも是非ご覧ください。
お祝いも一段落したところで、この記事では、25周年記念を飾ったデザインについて紹介させていただきたいと思います!
統一感のあるデザインへ
今年は会社設立から25周年の節目の年ということもあり、そのための特設ウェブサイト・ロゴマーク・ノベルティ、それとは別に毎年作成しているカレンダー・クリスマスカードも統一感を持たせたデザインにし、総出で25周年をお祝いする形となりました。
デザイナーに加えてマーケティングのメンバーも一丸となって話し合いながら、
- これまでのお客さまへの感謝と協創の思いを込めて、お客さまとのご縁=円をモチーフとして使う
- 未来のリーディングカンパニーとしての勢いのあるエネルギッシュさを表現する
というデザインにまとめあげています。 円については、扇型のカレンダーをつなげると円形になったり、ロゴマークの中のパーツに円が使われていたり、メインビジュアル自体が円形になっていたり・・・見れば見るほどたくさんの場所に散りばめられているので、探してみても面白いかもしれませんね!
統一感のあるデザインではありますが、もちろん作成物それぞれについても個性とこだわりに溢れたものとなっています。 作成した方にイチ押しポイントを聞いてみました!
ロゴマーク・ウェブサイト
ーーウェブサイトではメインのイラストのイメージに合わせ、勢いやエネルギッシュのある明るく賑やかなヴィジュアルになっています。社長メッセージ、そしてお客さまから届いたメッセージ、お客さまとの協創エピソード、ドリームアーツのあゆみなどドリームアーツの25年を振り返ることができます!
ロゴマーク については以下のようなコンセプトがありました。25年の積み重ねから積み木という発想です。リアルの積み木があっても面白かったかもしれませんね。
一つのものをみんなで連携して作るということは今までなかったことだったので、よくできたところと反省するところもあって、それも含めて貴重な体験ができたと思います。この体験を活かして、次の周年企画や別企画でももっと上手く楽しくやりたいなぁと思います。
クリスマスカード
ーークリスマスカードのデザインは、そのまま少しアレンジする形で25周年記念のメインビジュアルとしても使われています。
25年分の感謝を込める意味で、ドリーム・アーツやそのお客さまにまつわるたくさんの小ネタが詰め込まれています。
- 建物の一部がドリーム・アーツの各拠点の建物になっている
- 製品に実際に使われているアイコンが散りばめられている
- お客さまにまつわるモチーフが使われている
など、大量の要素を詰め込んだ分、それらの色や配置のバランスを取るのにはかなり苦労もしましたが、どこを切り取っても見ていて楽しいデザインに仕上がっています。
さらに雪が積もっていたりドリーム・アーツのキャラクターポピー・チェロがマフラーをつけていたりすることで、クリスマスを思わせる冬っぽさを演出しています。
ーー末広がりで縁起の良い扇型のカレンダーです。
水彩風の質感と、金インキのカスレ具合で、風情のあるカレンダーを目指しました。
扇型の比率や、それぞれのモチーフの形やレイアウト、テクスチャなど…こだわったポイントはたくさんありますが、特にこだわって上手く反映されたと思うのは、金インキの下地の色です。
金インキは、日付やデザイン部分を印刷して、その上から2回目の印刷で塗られます。
そのため、金インキが乗る下の色によって微妙に発色が変化します。
初稿は違いが上手く反映されなかったので、下地の色を濃く修正したり、月によって色を変更しました。そのため、金インキが乗る下の色によって微妙に発色が変化します。
その結果、同じインクでも青金っぽい金色だったり、銅色っぽい金色になっており、微妙に色の出方が異なってます。
ノベルティ
ーー25周年記念のノベルティなので、ラベルシールにも25周年イラストをあしらっています。その上で、ワインのラベル(エチケット)のような品格のある仕上がりを目指して、銅版画やペン画のような風合いになるようイラストを加工しました。
ワインのエチケットによく収穫年が刻まれているのをオマージュして25周年の日付を入れることも考えましたが、文字情報は多ければいいというものでもないですし、「25周年」はロゴだけでも十分に強調されていますので今回は控えめに仕上げました。
その代わり、安らぎのひと時とともにお客さまへ伝えたいメッセージを添えることにしました。
お客さまにお届けする際の包装紙については、当初、25周年記念サイトの背景に使われているデザインパターンを使うつもりでした。しかし、ブラッシュアップしている最中につい「思いつきだけど、箱の正面に25周年記念イラストをでっかく置いてみたらどうなるだろう?」と浮かんでしまい、試しに作ってみました。
そしたら25周年記念イラストの担当デザイナーが「思いつきですけど、フルカラーではなく青一色にしてみたらどうですか?」と言ってくれ、モックをふたつ並べて意見をつのった結果……
わりと満場一致してしまって……
とはいえ、リスク検討は必須です。ロゴマークが箱の正面中央に来るような梱包は位置がズレるなど難しいかもしれません。そのため、普段からお世話になっている印刷・梱包担当の会社の方に可否を問い合わせてみました。すると「できます」との心強いお返事をいただけたので、決行しました。
思いつきが思いつきを呼んでより好きになれるアイデアに出会う、そういうこともありますよね。
・・・
いかがでしたでしょうか?
25周年=四半世紀という安心感、ワクワク感、そして、未来のリーディングカンパニーとしての勢いのあるエネルギッシュさがたくさんの方に伝わっていれば、デザイナーとしてもこんなに嬉しいことはありません。
次回の記事は、カレンダー制作の振り返り回として、カレンダーの制作話をさらに紹介予定です!お楽しみに!