BtoB企業のデザイナーが、動画を内製化して感じたメリット
※本記事は、noteに連載している「ドリーム・アーツ Designers」からの転載となります。
こんにちは、ドリーム・アーツのデザイナーです
実はこの間、ドリーム・アーツで定期的に開催している「デジタルの民主化DAY」というイベント内で再生する動画を、0から100まで完全に社内「だけ」で作るというチャレンジを行いました。
今回はその時の制作プロセスや、制作を通して感じた内製化だからこそのメリットをご紹介します!
100%内製で制作した実際の動画はこちら!
自社が推している大事なメッセージを動画で伝える
今回作った動画は、ドリーム・アーツがイベントやWebサイトなどで、大企業に向けて強く発信しているメッセージ「デジタルの民主化」の概要を伝える動画となります。
「デジタルの民主化」とは?
大企業でITのニーズが高まるのに対し、デジタル化を担えるエンジニア不足は深刻。このギャップを埋めるための方法は、自社の業務を遂行する現場社員が自らデジタル化を推進できる環境をつくることは必須となります。
まずは誰もがデジタル化を実現できるための環境・ツールを取り入れること。そうすることで、現場は主体的に業務改革を行うことができます。そして業務を理解している現場が行うからこそ、もっとも速く業務改革を達成できるのです。
「デジタルの民主化」についてより詳しく説明している特設サイトへのリンクをnoteの一番下にご用意したので、ぜひとも最後までご覧ください!
なぜ動画を内製しようと思ったのか?
今回の動画は、この動画を見ている方々に
「自分たちの会社は『デジタルの民主化』ができているだろうか?」
「我々の組織にも『デジタルの民主化』が必要だ!」
という気づきを生み出すことを目的としています。
そのためにも、
「『デジタルの民主化』とは何か」
「なぜ『デジタルの民主化』が必要なのか」
これら二つをわかりやすく説明する必要がありました。
ドリーム・アーツでは広告バナーをはじめとする各種コンテンツを、インハウスデザイナーが制作しています。
ですが、普段の制作物と比べて動画制作はアウトソーシングすることも珍しくありません。素材の準備や編集に時間がかかるし、ツールを扱うのに必要な技術も専門的だからです。
実際、今までは外部の制作会社へ動画制作を依頼していました。
しかし、発信内容を企画するマーケティンググループやブランディングを担う社長室と、普段から協創しているインハウスのデザイナーが動画制作することによって、以下のようなメリットがあるのではないでしょうか?
- 組織が伝えたい内容を高い次元でキャッチアップできる
- 疑問点やちょっとした確認が素早く行えるので、企画の誤認やブレや手戻りによるフラストレーションも少ない
- 柔軟でスピーディーなトライ&エラーが行えるので最適な表現にたどり着きやすい
このような仮説のもと、今回は内製をする運びとなりました!
制作プロセス
簡単にですが、どのような流れで制作が進んだのかをご紹介します!
実際に感じた内製化のメリット
- 組織が伝えたい内容を高い次元でキャッチアップできる
- 疑問点やちょっとした確認が素早く行えるので、企画の誤認やブレや手戻りによるフラストレーションも少ない
- 柔軟でスピーディーなトライ&エラーが行えるので最適な表現にたどり着きやすい
結果からいうと…制作を担当した私たちだけでなく、やりとりしたマーケティンググループや社長室、果てには社長からも上記にあたる内容を実感してもらえました!
社内だからこそ内容が腹落ちするまでディスカッションができたり、急な内容変更にも対応ができたりなど、スピード感のある1ヶ月間でした。
加えて、実際に制作してみて気づいた予想外のメリットもあったので、そちらの方もご紹介します!
メリット① 新しい制作方法やUXの発見
今回初めて、Adobe After Effectsの「チームプロジェクト」を使って制作しました。
これまではなかなかチームプロジェクトを活かしきれず、個々人がローカルで作業したものを誰か一人が受け取って最終版としてマージ…なんていう手間をかけていました。
それが解消されて素早い作業が可能になっただけでなく、自社プロダクトに対する気づきやUXの観点からも学びがありました。
メリット② 他業務へも良い影響を与えることができた
動画を見た社員からの反響も、予想以上に大きいものでした。
例えば、
「えっ!?この聞き取りやすいナレーションは、人工音声? サポートサイトに載せる動画にも使えそう! どのサービスなのか教えてほしい!」
「このイラスト素材使いやすそう!ブログのアイキャッチにも使いたい!」
こういった声が社内のあちらこちらから上がりました。
ノウハウや動画と同じ素材を全社で共有し活用するという柔軟な動きは、アウトソーシングではなかなか難しいものです。
これも内製ならではのメリットだと感じました。
メリット③ 「内製」そのものが動画のメッセージを体現していた
これは役員の方からのフィードバックで気づかされたことでした。
「デジタルの民主化とは、(組織内であっても)外部の誰かに頼らず、自分たちの手で業務を生み出し、改善し、理想の働き方を実現すること。
今回は自分たちの手で動画を生み出し、ブラッシュアップを重ね、理想のメッセージを発信できた。この一連の動きが、動画で伝えたかったメッセージを体現している。」
作っている最中は目の前の動画を完成させるのに必死で微塵もそんな意図はありませんでしたが、もしかしたらドリーム・アーツのお客さまは、この動画とともにそういう小話を聞かされるかもしれません。
図らずして「デジタルの民主化」の説得力を強めるという棚からぼた餅なメリットでした。
おわりに
今回は動画を内製化してみて感じたメリットをご紹介しました!
内製も外注も、それぞれメリット、デメリットがあるので上手くシーンによって使い分けていければと思います。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!