2001年7月2日

『モバイル・セッションマネジメント・サービス』を今秋開始。ヴェクタント、アイティフォー、ドリーム・アーツが共同で開発、NTTドコモの認定承認取得コンテンツ・プロバイダー、ECサイト運営事業者向けにモバイルサービスに対応したiDCサービスを提供

ヴェクタント・グループのグローバルソリューション株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:齊藤秀久)と株式会社アイティフォー(旧千代田情報機器株式会社)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:須賀井孝夫)、株式会社ドリーム・アーツ(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本孝昭)は、共同で『モバイル・セッションマネジメント・サービス』を構築し、グローバルソリューションが販売元となり同サービスを今年10月から開始します。

従来の携帯端末向けサービスが、コンテンツ変換などのプレゼンテーション・レイヤーに特化したものが多かったのに対し、『モバイル・セッションマネジメント・サービス』は、携帯端末ECサイト、大規模エンターテイメント系サイトが悩んでいる急激なトラフィックの増加によるシステムダウンやレスポンスの悪化を防止し、安定したパフォーマンスの供給を可能にするサービスです。

なお、このサービスでは、電子商取引サイトでの高額取引の対応や企業情報システムの携帯端末利用の拡大を支援するため、携帯端末からのアクセスに対し個人を特定する認証システムを実現しました。

同サービスのネットワーク・システムの設計、MobileGatewayの仕様の決定は、グローバルソリューションとアイティフォーが、アプリケーションの開発は、携帯端末対応に優れた技術をもつドリーム・アーツが行いました。

『モバイル・セッションマネジメント・サービス』では、ユーザ認証処理を行った後、セッションマネジメント・サーバーがセッションIDを発行し、それ以降の処理は同サーバーがユーザの代わりにWebサーバーにアクセスします。Webサーバーはセッションマネジメント・サーバーからのアクセスを処理し、その結果をゲートウェイ・サーバーに返します。結果を受け取ったセッションマネジメント・サーバーはユーザ情報を埋め込んだURLを端末に返し、Webページに埋め込まれたリンクに対してもユーザ情報を返します。そのため、引き続きユーザが同一端末からリンクにアクセスした場合、既にセッションマネジメント・サーバーがユーザ情報を保持しているため、新たに認証及びセッション管理を行うことなく処理を継続することが可能です。

また、認証・セッション管理・負荷分散の処理のうち、認証とセッション管理の処理をセッションマネジメント・サーバーが行うため、これまでロードバランサーとWebサーバーに集中していた負荷分散処理が平均化され、システムダウンとレンスポンスの低下を防止することが可能になります。

『モバイル・セッションマネジメント・サービス』は、モバイル向けサービスとしては初めて、このセッション管理機能と負荷分散機能を統合した画期的なサービスです。このサービスを利用することで、ユーザは煩わしいセッション管理機能の構築と非効率的なハードウェア投資、アクセス集中時のシステムダウン、レスポンス低下などの問題から解放されます。

ヴェクタント・グループでは、1年間で50顧客数を見込んでおり、2005年には、約70億円の売上を目指しています。

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