三重県内でのブロードバンド認証プラットフォーム実証試験の実施について
NTTコミュニケーションズ株式会社(略称:NTT Com、代表取締役社長:鈴木正誠)と、株式会社サイバーウェイブジャパン(略称:CWJ、代表取締役社長:北川正恭三重県知事)、日本ボルチモアテクノロジーズ株式会社(代表取締役社長:春日原森)、株式会社ドリーム・アーツ(代表取締役社長:山本孝昭)、ミラクル・リナックス株式会社(代表取締役社長:茂木正之)は、このたび、三重県の協力のもと、三重県内の企業活性化に向けて、セキュアで利便性の高い電子商取引の基盤となる「ブロードバンド認証プラットフォーム」の実証試験を共同で実施することで合意しました。
実証試験の概要
本実証試験では、次世代インターネットプロトコル「IPv6」に対応した三重県下のCATV事業者8社の提供するブロードバンドネットワークを基盤として、県内のCATVユーザを対象に、CWJのデータセンター内に設置される認証局によるユーザ認証を付与することにより、安全で利便性の高い電子商取引(B to B及びB to C)環境を提供する予定です。 本認証プラットフォームは、NTT Comの提供する電子商取引認証プラットフォームBLADETM※1の基盤を発展させたもので、これによりインターネット上での商取引、ブロードバンドコンテンツ配信、情報家電での利用など、様々なコミュニケーションを安全でスムーズに行うことが可能となります。なお、本実証試験は年内の実用化を目途に、技術的検証、ユーザニーズの把握、提供サービス及び料金体系の検討等を目的として、5社と三重県の密接な協力体制の下、平成13年10月より三重県内の中堅・中小企業5000社程度を対象として開始します。実用化後は、当面CWJがサービス提供主体となる予定です。
各社の役割について
(1)NTT Com
認証プラットフォーム機能、及び商取引機能(BLADETM)を提供し、認証システムの構築・運用を行ないます。
(2)CWJ
本実証実験に関し、認証プラットフォームを実現するブロードバンドインフラとして、データセンタ設備を提供します。また、本実証実験モニタについて、三重県と協力してCATVユーザを中心に募集する予定です。なお、実用化後は、当面本認証プラットフォームサービスの提供主体となる予定です。
(3)日本ボルチモアテクノロジーズ株式会社
安全で信頼性の高い取引を実現するため、PKI(公開鍵暗号基盤)※2技術に基づいたソリューション及びノウハウを提供する予定です。海外の政府・民間企業におけるPKIの採用及び実稼動の豊富な実績と最新テクノロジーを基に、認証に関するコンサルティングを行います。
(4)株式会社ドリーム・アーツ
BLADETM の認証プラットフォーム機能と商取引機能のベースとなるアプリケーション・インフラの構築に次世代eビジネス統合プラットフォームInterBrain® ※3を提供し、本実証試験における認証プラットフォームの今後の展開にInterBrain® の各種機能を応用していく予定です。また、エンドユーザ向けのソリューションとしてナレッジマネジメントをサポートする新世代EIPプラットフォームINSUITE®One※4 を提供する予定です。
(5)ミラクル・リナックス株式会社
ICカードを応用した電子認証、電子署名ソフトウェア及びハードウェアの技術協力を行う予定です。PKIの事実上の世界標準であるPKCS やSSLに関する技術支援を行います。また、本認証プラットフォームの利用企業に向けても、LinuxOSをベースとしたサーバソリューションパックを提供する予定です。